2014年5月16日金曜日

新歓バーベキュー

先週の日曜日は天気も恵まれ、
比叡山のふもと、八瀬にて新歓バーベキューを行いました。

ウチの研究室では、
毎年、4月末に新歓コンパを大学近辺のお店で行い、
5月中旬にここ八瀬で新歓バーベキューを行ってます。



毎年恒例の八瀬でのバーベキュー












ご家族や研究科事務の方を含め、40名強の参加でした















実は、上で書いた2つ以外にも、4月第1週の金曜日に研究室の居室にて、
花見を兼ねた軽い立食パーティも新歓イベントとして開いています。

新歓コンパまで3週間もあるので、
皆の名前を覚えるための、自己紹介の場ですね。
今年からは、こちらの発案で、全員の胸に名札をつけることにしました。

左胸には「やすだ」と書かれた名札(ビニールテープ)














というように、
皆での交流を深めるためのイベントは、
各種行われている研究室なのです。


しかし、

 4月: 花見、新歓コンパ
 5月: 新歓バーベキュー
 6月: 
 7月: 研究室旅行
 8月: 院試 当日打ち上げ
 9月: 院試お疲れコンパ
10月: 
11月: 
12月: 忘年会
 1月: 
 2月: 修論&卒論 提出と発表 当日打ち上げ
 3月: 追い出しコンパ


見てわかるとおり、
6月、10月、11月、1月に飲み会がありません。

今年は、これら4か月に、
何らかの飲み会を設定するぞ!!

という、ささやかな目標です。

2014年5月8日木曜日

設備導入

春になると、新年度の予算が使えます。

だいたい前年度の最後の方から、
次の春には、これを買って、あんな実験したいなぁ、という
予定(と希望と想像)を膨らませながらいるので、
新年度になると、初めにそれらを買ってしまうのです。


ウチの研究室でも、新たな設備導入がありました。



7m3のボンベからアルゴンガスが供給されてます



その1つ目が、アルゴン集中配管

ウチの研究室では、
アルゴンガスを比較的多量に使うのですが、
各々の装置のところへボンベを置くと、
本数が多くてかなわないので、
それらを一括管理することにいたしました。









各部屋へはこんな感じで配管














実験室の入口に先ほどのボンベスタンドがありまして、
そこから各部屋へ、ステンレスの配管が施されました。
あとは、そこから先を分岐して使います。

各部屋の装置を置ける場所も増えて、かなりスッキリ!




反応管はあるけど、電気炉がまだ














去年の助成で進めていたテーマも、
吉田キャンパスにある実験室にしか装置がなかったので、
宇治キャンパス側にも購入しました。

電気炉を置く場所は空けて、
昨年作った反応管を吉田キャンパスから持ってきて、
ガスラインも整備して、準備万端。
炉の納入予定日は5月末です。

早く続きの実験したいですねぇ。

2014年4月29日火曜日

日本国際賞の授賞式と祝宴

先週の水曜日、
第30回日本国際賞の授賞式と祝宴に参加させていただきました。

受賞されました末松博士とアリス博士には、
心からお慶びを申し上げます。


授賞式は国立劇場で開催されました


















去年体調不良でご欠席なされた皇后陛下も
今年は参加なされ、両陛下のご臨席の式となりました。

2年連続での参加ということで、
去年よりは、心に余裕を持って式を楽しむことができました。



たとえば、授賞式後のクラシックコンサートでは、
「あっ。今年のアメリカからの受賞者も、
 ビートルズの曲を指名されたんだな。」
とか、
「あと20年もしたら、東京藝術大学の学生は、
 マイケルジャクソンの曲を演奏しないといけないのかな。」
など、そんなことを考えたり。

でも、コンサートを聴きながら、
「そういえば、あの研究テーマで、
 こんなことしたらどういう反応になるんだろうな。」
と考えてしまうところは、
まだまだ芸術心の無さが表れてしまいました。


研究者というのは、一種の芸術家のようなものですし、
芸術にも興味をもたないといけないな、と感じた日でした。

(一方、毎日クラシックを聴けば、
 研究が進むんではないかという心も生まれました(笑))


祝宴ではハープ四重奏の近くで音楽に聴き入りました




2014年4月9日水曜日

春学会での受賞など

3月には5つの学会へ参加してきました。
その際の出来事をまとめてみます。


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3月16日~19日に、
京都の同志社大学で行われました
7th KIFEE International Symposium on Environment, Energy and Materials
で、修士1年の前田君 
Young Author’s Awardを受賞いたしました。

ノルウェー人相手に、英語での奮闘が認められたのだと思います。

喜びの様子は研究室HPにて。





3月26日~28日に、
東京大学生産技術研究所で行われました
資源・素材学会平成26年度春季大会に参加した際、
生産研の所属で、私と本助成を同じ年に受けました
苷蔗先生とランチを共にいたしました。

お会いするのは、
昨年の助成贈呈式と日本国際賞以来なので
1年ぶりの再会で、 やさしい科学技術セミナーがどうだったか
というお互いの話や、研究の進展などについて
気軽な雰囲気で会話をさせていただきました。

互いの研究分野が違うので、
なかなかお会いすることができない関係なのですが、
このような関係を構築できたのも本助成のおかげと感謝いたします。





3月29日~30日、
関西大学で行われました電気化学会第81回大会で、
平成26年度 電気化学会論文賞の表彰を受けました。
論文へのリンクはこちら

論文題目: Electrolytic Reduction of SiO2 Granules in Molten CaCl2
        (溶融塩化カルシウム中における二酸化ケイ素粉末の電解還元)
著者: Tetsuya Toba, Kouji Yasuda, Toshiyuki Nohira, Xiao Yang,
     Rika Hagiwara, Koki Ichitsubo, Kenta Masuda and Takayuki Homma
     (鳥羽哲也、安田幸司、野平俊之、萩原理加、一坪幸輝、増田賢太、本間敬之)
掲載書誌:  Electrochemistry, vol. 81, no. 7, 559-565 (2013).


第一著者の鳥羽君は、1年前に修士課程を卒業した学生で、
在学中に彼を中心に共著で執筆した英語論文
このたびの電気化学会の論文賞に選ばれました。

表彰式の日は、就職先から学会会場までかけつけてくれました。

第一著者の鳥羽君が会長から贈呈










2人で記念写真


















2014年3月21日金曜日

出版物のお知らせ

前の記事に書いたように、
技術論文はまだ公になっていないのですが、
下記2件が出版されましたので、情報を記します。


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① 解説論文

Kouji Yasuda, Kazuki Morita and Toru H. Okabe,
“Processes for Production of Solar-Grade Silicon
  Using Hydrogen Reduction and/or Thermal Decomposition”
Energy Technology, 2(2), 141-154 (2014).


⇒ 現在までに行われてきた種々の高純度シリコン製造プロセスを分類し、
   それらの原理や特徴を比較・検討することで、
   プロセスの解析を行ったレビュー論文です。

   論文へのリンクはこちら

   他にもシリコン製造法の解説論文を書いておりますので、
   ご興味の方は、私のデータベースを参照ください。



② 著書

“化学便覧 応用化学編 第7版”
月橋文孝、岡部徹、安田幸司(分担執筆)、
丸善出版株式会社, 東京, 2014年1月.
第13章 金属材料 13.2 金属の製錬と高純度化
13.2.1 金属の製錬法(月橋文孝、岡部徹、安田幸司).


⇒ 発展の大きい分野も、既往の化学技術・産業もこの一冊で概要がわかる。
   化学の専門家が、やや専門の異なる領域を調べるさいに役立つ、
   化学系の研究のバイブルです。

   丸善出版のホームページはこちら

   分担執筆ですので、
   私が分担させていただいたのはシリコンのところだけです。
   記載内容の分野に関して何かわからない点などありましたら、
   私の方までぜひご質問ください。

2014年3月15日土曜日

研究成果(その2)

今年の成果をここで紹介。

成果(その1)はこちら


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【本研究の狙い】

SiCl4のZn還元法で中間生成物として、
Si-Zn合金が生成していると考え、その挙動を解析。



【実験手法】

真空に引いた石英反応管の内部に
Si粉末とZn粒をるつぼに入れて封入し、
石英反応管を高温の電気炉へ挿入して、Si-Zn合金を生成。




るつぼに入れたSi粉末とZn粒

石英管へ封入



【実験結果】

下の写真のようなSi-Zn合金ができます。


まずは、それをSEM(電子顕微鏡)や、
XRD(X線回折) で分析します。


灰色の塊に




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と、ここまで書いたところで、


Si-Zn合金に関しては、
まだ学会プロシーディングスや
論文などとして紙面での発表をしていないのです。

なので、Webに上げてしまう時点で公知になってしまい、
その後、論文にも特許にも、
「公知なので新規性がない」ということで、
却下されてしまいます。

なので、ここではまだ掲載することができません。

すみません!



その一方で、
その後にSi-Zn合金を処理した結果については、

 安田幸司、野平俊之、萩原理加、本間敬之、
 第45回溶融塩化学討論会要旨集、49–50 (2013).

に掲載されておりますので、
そちらを参照ください。


紙面として全編がどこかで発表されたら、
こちらのブログにて発表させていただきます。



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そして、

本助成の大きな成果の1つ。



助成の研究成果の一部として、

Si-Zn合金を使った電解法を学会発表した

修士1年生の島尾君が、

2013年11月21日に、溶融塩奨励賞を受賞いたしました。



彼の満面の笑みは、
研究室のホームページを参照ください。




助成をいただいた国際科学技術財団に
厚く御礼もうしあげます。

学会発表(その2)

春の学会シーズンです。


2月末には楊さんとアメリカ・カリフォルニアで発表をしてきました。
また、来週には京都で、
日本とノルウェーとのシンポジウムが開催されます。


ということは、
3週間前の2月末、ノルウェーの研究者とはカリフォルニアで一緒だったのに、
明日は京都で一緒ということ。

こちらは太平洋経由で、
向こうは大西洋経由での再会。

何だか不思議な感じですね。



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発表学会:
 The 2014 TMS Annual Meeting
 (米国、サンディエゴ、2014年2月16日~20日)

題目:
 Investigation on the Electrochemical Reduction Behavior of Granular SiO2 in Molten CaCl2

著者:
 楊 肖  (発表者、京都大学特定助教)
 安田 幸司 (京都大学助教)
 野平 俊之 (京都大学准教授)
 萩原 理加 (京都大学教授)
 一坪 幸輝 (太平洋セメント株式会社)
 増田 賢太 (太平洋セメント株式会社)
 本間 敬之 (早稲田大学教授)



発表学会:
 The 9th Workshop on Reactive Metal Processing
 (米国、パサデナ、2014年2月21日~22日)


題目:
 Reaction Behavior and Kinetics of Electrochemical Reduction of SiO2 Granules in Molten CaCl2

著者:
 楊 肖  (発表者、京都大学特定助教)
 安田 幸司 (京都大学助教)
 野平 俊之 (京都大学准教授)
 萩原 理加 (京都大学教授)
 一坪 幸輝 (太平洋セメント株式会社)
 増田 賢太 (太平洋セメント株式会社)
 本間 敬之 (早稲田大学教授)



題目:
 A New Electroplating Method using Water-soluble Molten KF-KCl Systems

著者:
 安田 幸司 (発表者、京都大学助教)
 前田 一真 (京都大学大学院修士1年生)
 野平 俊之 (京都大学准教授)
 萩原 理加 (京都大学教授)
 本間 敬之 (早稲田大学教授)



発表学会:
 7th KIFEE International Symposium on Environment, Energy and Materials
 (同志社大学、2014年3月16日~19日)


題目:
 Direct Electrochemical Reduction of SiO2 Granules in Molten CaCl2

著者:
 楊 肖  (発表者、京都大学特定助教)
 安田 幸司 (京都大学助教)
 野平 俊之 (京都大学准教授)
 萩原 理加 (京都大学教授)
 一坪 幸輝 (太平洋セメント株式会社)
 増田 賢太 (太平洋セメント株式会社)
 本間 敬之 (早稲田大学教授)



題目:
 Electrolytic Reduction of SiO2 on Liquid Zn Cathode in Molten CaCl2
 [ポスター発表]

著者:
 島尾 武征 (発表者、京都大学大学院修士1年生)
 楊 肖  (京都大学特定助教)
 安田 幸司 (京都大学助教)
 野平 俊之 (京都大学准教授)
 萩原 理加 (京都大学教授)
 一坪 幸輝 (太平洋セメント株式会社)
 増田 賢太 (太平洋セメント株式会社)
 本間 敬之 (早稲田大学教授)



題目:
 New Electrodeposition Process of Silicon Utilizing Water-soluble KF-KCl Molten Salt
 [ポスター発表]

著者:
 前田 一真 (発表者、京都大学大学院修士1年生)
 安田 幸司 (京都大学助教)
 野平 俊之 (京都大学准教授)
 萩原 理加 (京都大学教授)
 本間 敬之 (早稲田大学教授)





発表学会:
 資源・素材学会 平成26年度春季大会
 (東京大学、2014年3月26日~28日)

題目:
 KF-KCl-K2SiF6溶融塩中におけるシリコン電析

著者:
 安田 幸司 (発表者、京都大学助教)
 前田 一真 (京都大学大学院修士1年生)
 野平 俊之 (京都大学准教授)
 萩原 理加 (京都大学教授)
 本間 敬之 (早稲田大学教授)



発表学会:
 電気化学会 第81回大会
 (関西大学、2014年3月29日~31日)


題目:
 溶融CaCl2中での粉末状SiO2の直接電解還元

著者:
 楊 肖  (発表者、京都大学特定助教)
 安田 幸司 (京都大学助教)
 野平 俊之 (京都大学准教授)
 萩原 理加 (京都大学教授)
 一坪 幸輝 (太平洋セメント株式会社)
 増田 賢太 (太平洋セメント株式会社)
 本間 敬之 (早稲田大学教授)



題目:
 溶融CaCl2中における液体Zn電極を用いたSiO2の電解還元

著者:
 島尾 武征 (発表者、京都大学大学院修士1年生)
 楊 肖  (京都大学特定助教)
 安田 幸司 (京都大学助教)
 野平 俊之 (京都大学准教授)
 萩原 理加 (京都大学教授)
 一坪 幸輝 (太平洋セメント株式会社)
 増田 賢太 (太平洋セメント株式会社)
 本間 敬之 (早稲田大学教授)



題目:
 易水溶性フッ化物-塩化物混合溶融塩を用いた新規シリコン電析法

著者:
 前田 一真 (発表者、京都大学大学院修士1年生)
 安田 幸司 (京都大学助教)
 野平 俊之 (京都大学准教授)
 萩原 理加 (京都大学教授)
 本間 敬之 (早稲田大学教授)
亜鉛還元による太陽電池級シリコンの高速連続製造法に関する研究

安田 幸司
(京都大学 環境安全保健機構 助教)