2017年5月30日火曜日

研究助成 授与式

東京応化科学技術振興財団研究助成をいただくことになり、
昨日、助成式に出席いたしました。

同財団の設立30周年講演会も兼ねており、
ノーベル賞受賞者の梶田先生の講演も拝聴することができました。

川崎市副市長から理事長への感謝状贈呈














化学系にあたる学会からの公募ということで、
幅広い分野からの人材が集まり、有意義な情報交換ができました。

特に、研究者ではなく、
高校の教師や市町村の科学センターなど、
一般への科学普及を試みている皆様との意見交換は、
我々大学教員も、社会へどのように科学に目を向けてもらうか
という参考になりました。


北海道大学、菊池准教授との1枚

2017年5月9日火曜日

新人の受入教育

学生に聞いてみると、
意外と「研究とは何のために行うのか」という問いに
回答が無かったりします。

もちろん答えは千差万別なのですが、
自分の研究や実験を行うだけでなく、
そういった「自分の使命は何か」という素養
ぜひ身に着けておいてもらいたいと思います。


さて、研究室も4月に入り、
新しく4回生やM1の新人を迎えることになりました。

受入教育も各種行うわけで、
本日は座学で30分×3を、私の方から行いました。

(1) 研究活動の意義
(2) 研究公正チュートリアル
(3) メールマナーとタスク管理

の3点です。


(1) 研究活動の意義 では、
研究とは何を目的とし、どのようなことを行うべきかという根幹について、
最近の解説記事(理工系のための研究方法論)を基に説明しました。

(2) 研究公正チュートリアル では、
捏造、改ざん、盗用、といった、不正の事例と、
それらを防ぐ意識付けについての教育です。

(3) メールマナーとタスク管理 では、
最近の子はコミュニケーションツールがLineなどのアプリなので、
電子メールを使わないんですね。一般的なマナーについて教えました。
また、あまりシステム的に教わることのない、
To doリストやメールソフトを使った仕事の管理方法も紹介しました。
実際にその場にならないとわからないことも多いんですけどね。


上で書いたように、入ってくる学生の経験値が年々変わってきているため、
教育内容も毎年改訂しなければなりません。
教育とはオーダーメイドで提供すべきものですから。

彼らも慣れないところでしょうが、
一歩ずつ身に着けて行ってもらえればと思います。
亜鉛還元による太陽電池級シリコンの高速連続製造法に関する研究

安田 幸司
(京都大学 環境安全保健機構 助教)