前回はコロナ禍中のために出席できませんでしたが、
今年は、東京で開催された日本国際賞の授賞式に参加する
ことができました。
今年の物質・材料、生産分野の受賞者である
デュプイ博士の専門分野である有機半導体には、
あいにく明るくはないのですが、
こういった場に参加することで身が引き締まるのも
大きなモチベーションになります。
日々の研究と教育に、
コツコツと励んでまいりたいと改めて感じております。
新しい受賞会場となった新国立劇場のオペラハウスも素敵でした |
![]() |
第1回への参加者での集合写真 |
2020年まで在籍していた前研究室での成果である、
超硬工具からのタングステンのリサイクルに関する論文が、
この度、採択されました。
'Oxidative Dissolution of Cemented Tungsten Carbides in Molten Sodium Carbonate by Addition of Copper(I) Oxide as Oxidizing Agent',
Kouji Yasuda, Kohei Suzuki, Ryotaro Uehata and Rika Hagiwara:
Journal of Sustainable Metallurgy, vol. 9, no. 3 (2023) pp. 1390-1398.
https://doi.org/10.1007/s40831-023-00737-7
前報では、炭酸溶融塩だけであっても、
チップなどの超硬工具からタングステン成分を溶出できる
という内容でしたが、
本報では、炭酸溶融塩に酸化剤となる金属イオンを
入れておくと、より高速で溶出できるという結果を得ています。
電気化学会の会員誌「電気化学」において、
特集「持続的成長社会を支える新たな電解技術」を
企画させていただきました。
企画して記事を集める
というのは初めての経験だったのですが、
産業側、大学側と様々なステージの電解技術を
紹介することができたと思ってます。
ご執筆いただいた先生方には、御礼申し上げたいと思います。
同時に、編集の皆様のお力などについても、
深く勉強することができました。
グラフィカルアブストラクトも、
僕の書いたラフなスケッチから、大変キレイに仕上がっております。
ご興味のある方は、ぜひ各記事をご覧ください。