2013年10月23日水曜日

学生への新装置

私が行う実験というのは何通りかあります。

 1.自分自身で実験を行うテーマ

 2.今後に向けて新しく立ち上げるテーマの予備実験

 3.学生が新しい段階を迎える際の実験ヘルプ

 4.卒業してしまった学生のデータを、改めて取り直す必要が出たとき

大まかに分けて、上のような感じです。


なお、本助成でいただいているテーマは、
1.で自分自身で実験しています。

実験を打てば、学生よりは期待通りにデータは出るのですが、
大学教員は色々と仕事があるので、
実験する時間がなかなか取れないのが、皆の悩みであります。。。


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さて、先週は、1.自分のテーマへ向けて、
SiCl4の供給装置を組み立てておりましたが、
今週は別の新装置を組み立てております。

3.学生のテーマのヘルプです。


M1の前田君です















装置構成をふくめて、色々とトライしました。


今日は、ガスが詰まりました。
ガスが漏れました。

配管を抜きました。つなぎました。
配管がサビました。

熱いものを急冷させないといけなくて、
水に入れ、激しく湯気を出しました。



などなど、色々とトライし、
ようやくデータが出るところまで、こぎつけました。


電極には、ヤスダの名。置いている時に間違われないように。














そして、出たデータが悩ましい

いいデータのような、よくないデータのような。。。

悩む悩む
そして考える。また考える

これこそが研究者の醍醐味ではないかと思います。



まぁ、彼のテーマなので、
今回の立ち上げ以降は、この悩ましさも彼に引き継ごうかと思います。
亜鉛還元による太陽電池級シリコンの高速連続製造法に関する研究

安田 幸司
(京都大学 環境安全保健機構 助教)