2013年10月12日土曜日

産業界の勉強

ウチの近くの分野の先生方が、
大阪で行われた電池討論会(10/7~10/9)へ出張されていた週ですが、
私は、同じ大阪でも、インテックス大阪で行われていた
粉体工業展へ出張してきました。


粉体工業展 @ インテックス大阪














展示会は、主に装置メーカーが、
企業間取引のために装置の展示を行っているところなので、
私のような大学の研究者の参加者は
あまりいないことと思います。

大型の製造装置は、
大学に置くようなスペースもありませんし、
製造したものを販売するわけでもありませんので、
実際、購入の対象と直接なるような装置は、ほとんどありません。


それでも、私が学会だけでなく展示会にも足を運ぶのは、

・分析装置は購入する可能性がある

・研究で扱っている対象の物質は、
 産業界ではどのようなパラメータが重要視されているか
 という情報がわかる

・工業的製造を行うには、どのような装置が使われているか
 という情報を持つことによって、現状の技術では
 どこまでが可能でどこからが難しいということを知ることができる

といった理由があります。


私は理学系ではなく工学系の大学教員ですし、
過去には企業に勤務していたことがあるので、
そういった工業的・産業的な視点から、研究内容を考えるというのは、
他の研究者よりも持っておかないといけない能力かと思います。

大学の中にいると、
なかなかそういうセンスが鈍りがちなので、
こういった展示会へ行って、情報収集などを行っているわけです。


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また、産業界に関するアンテナを張る活動の一環として、
私は自分で購読している日本経済新聞を、
読み終わった後は、研究室の学生共通デスクへ寄贈しています。

世間の情報を私も得たいですし、
学生にも触れておいて欲しいですしね。


今日、10月12日の朝刊です。














なお、私のイチオシは、「私の履歴書」

著名な方に、生誕から今までの半生について、
1か月かけて執筆をしてもらうコーナーです。

私にとっても、経済に関する記事はハードルが高いですが、
このコーナーは非常に読みやすいです。
一説によると、 日本経済新聞の中で、一番視聴率(購読率?)が高いコーナーだとか。


10月の連載は、
日本がほこるノーベル賞受賞者の利根川進先生ですので、
ウチの学生たちにも、研究者の考え方や経験を学ぶために、
ぜひ読みなさいと推薦しています。

利根川先生の半生。勉強になります。

4 件のコメント:

  1. 安田先生
    複眼的と言いますか、業界の動きをしっかりにらみながら仕事(研究)を行うのは
    非常に良いことだと思います。そういう努力をして、現場の傾向や動きを肌感覚
    で、持っているということがきっといつの日か、先生の研究に役に立つようになる
    と思います。

    学生に日本経済新聞を提供するのもグッドアイデアです。読むべき記事には、
    赤鉛筆でマークをしておくと、先生の意思がより良く伝わって良いと思います。
    その際にも、複眼思考を育成してあげるようにしてあげるといいですね~。

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    1. 中原様
      企業にいた頃、「会社の外と中との情報を両にらみして、方向性を決めていくのが管理職の仕事だ」と教わったことがあります。アカデミアも、研究室や科学のことだけでなく、それ以外のことも情報収集するのが大切だと思います。
      日経新聞の赤ペンのアイデア、いただきました!

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  2. 小倉(ジャパンプライズ)2013年10月15日 15:39

    粉体工業展をwebでググりましたw。YouTubeで見るといろいろな機材の説明が多くアップされていてかなり面白いですね。

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    1. 小倉様
      それがですね。実際の装置って、個人的には「萌える」んですよ。
      前、理系出身の友人らと水門を見に行ったとき、水門歴史博物館に向かう一般参加者とは別で、ウチらは水門の構造を傍までに見に行って「萌え」ておりました(笑)

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亜鉛還元による太陽電池級シリコンの高速連続製造法に関する研究

安田 幸司
(京都大学 環境安全保健機構 助教)