大阪で行われた電池討論会(10/7~10/9)へ出張されていた週ですが、
私は、同じ大阪でも、インテックス大阪で行われていた
粉体工業展へ出張してきました。
粉体工業展 @ インテックス大阪 |
展示会は、主に装置メーカーが、
企業間取引のために装置の展示を行っているところなので、
私のような大学の研究者の参加者は
あまりいないことと思います。
大型の製造装置は、
大学に置くようなスペースもありませんし、
製造したものを販売するわけでもありませんので、
実際、購入の対象と直接なるような装置は、ほとんどありません。
それでも、私が学会だけでなく展示会にも足を運ぶのは、
・分析装置は購入する可能性がある
・研究で扱っている対象の物質は、
産業界ではどのようなパラメータが重要視されているか
という情報がわかる
・工業的製造を行うには、どのような装置が使われているか
という情報を持つことによって、現状の技術では
どこまでが可能でどこからが難しいということを知ることができる
といった理由があります。
私は理学系ではなく工学系の大学教員ですし、
過去には企業に勤務していたことがあるので、
そういった工業的・産業的な視点から、研究内容を考えるというのは、
他の研究者よりも持っておかないといけない能力かと思います。
大学の中にいると、
なかなかそういうセンスが鈍りがちなので、
こういった展示会へ行って、情報収集などを行っているわけです。
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また、産業界に関するアンテナを張る活動の一環として、
私は自分で購読している日本経済新聞を、
読み終わった後は、研究室の学生共通デスクへ寄贈しています。
世間の情報を私も得たいですし、
学生にも触れておいて欲しいですしね。
今日、10月12日の朝刊です。 |
なお、私のイチオシは、「私の履歴書」。
著名な方に、生誕から今までの半生について、
1か月かけて執筆をしてもらうコーナーです。
私にとっても、経済に関する記事はハードルが高いですが、
このコーナーは非常に読みやすいです。
一説によると、 日本経済新聞の中で、一番視聴率(購読率?)が高いコーナーだとか。
10月の連載は、
日本がほこるノーベル賞受賞者の利根川進先生ですので、
ウチの学生たちにも、研究者の考え方や経験を学ぶために、
ぜひ読みなさいと推薦しています。
利根川先生の半生。勉強になります。 |