2016年5月10日火曜日

複合化学過程研究室の同窓会

5月7日の土曜日、
私が博士課程に所属した、
京都大学エネルギー理工学研究所 複合化学過程研究室の同窓会
開催されました。

複合化学過程分野は、
現在、安田の共同研究先である野平研究室となってます。
そのため、自分も世話人に名を連ね、
懇親会後には、僕の方で現研究室の案内も実施しました。


先々代の岩崎研、先代の尾形研の同窓会でした











 




先々代の岩崎教授と、先代の尾形教授だった頃に所属された、
OBとOGが約25学年ほどにわたってご参加いただきました。

長らく開催されなかった同窓会のため、
皆、昔の話から近況まで、多くの話に花を咲かせており
世話人としてもOBとしても、大変うれしく感じた1日でした。

一昨年に天国に旅立たれた尾形先生も、
きっと、皆の顔を見て喜ばれていることと思っております。


岩崎先生からの乾杯挨拶

全45名程度での集合写真

2016年4月15日金曜日

この問題を解いてみろ!

2016年1月から、
資源・素材学会の会報誌「季刊 資源と素材」に、
毎号、連載を持つこととなりました。

その名も、
「安田&畑田の この問題を解いてみろ!」
という記事です。

企画の趣旨としては、
金属製錬の分野で必要な、熱力学や電気化学に関して、
計算問題を与え、Excelなどの身近なツールを用いながら、
どこよりも丁寧に解説する。
というものです。


今まで、バイトしていた塾で定期試験の問題を作ったり、
研究室旅行のためにクイズ大会を作ったりはしていたのですが、
学術レベルの問題作成は初めてです。

季刊なので3ヶ月に一度の執筆ですが、
ほんの細かいところの表現や定義まで気になり、
今まで以上に、教科書や参考書を読み返してしまいます。
(写真の後ろにうつっているのも、他の問題集です)

とは言え、
読者としては企業の若手社員や大学院生をターゲットとし、
趣旨がどこよりも丁寧に解く、ということを大切にしています。
そのため、あまり難しい方向に行かず、
できるだけ易しい言葉を使って、それらの方々が
自力で他の問題集へ取り掛かれるようなレベルへのスキルアップに
というスタンスを持ち、 続けていきたいと思います。


見事なレイアウトに仕上げていただいた編集に感謝

2016年4月7日木曜日

研究室花見

昨日4月6日(水)、
エネルギー科学研究科の萩原研究室に
新4回生が配属になりました。
新M1は4月1日から参加しているので、新メンバーも揃ったということで、
吉田キャンパス内で花見を行いました。

昨年、一昨年と、小雨だったり寒かったりとで、
集合写真の時だけ桜のところへ移動していた花見でしたが、
今年はちゃんと桜の木の下で花見ができました
幸先の良い1年になりそうですね。


時計台の裏で花見

2016年3月6日日曜日

2015年度 大掃除と研究室送別会

ウチの研究室では、
3月の第1週に、一週間をかけた大掃除を行い、
金曜に追いコン(送別会)を開催する伝統があります。

大掃除だけでなく、
卒業生が今までに残してきた実験サンプルのうち、
後輩へ引き継ぐものは手渡して、廃棄するものは廃棄する、
という時期でもあります。
装置のノウハウや管理に関する引き継ぎも行いますね。


今年は、2つの部屋について、
大きな配置換えを行いました。
私は大きな方の実験室の指揮系統で。。。


使えない本棚は廃棄して


メタルラックを組み立てて


倉庫を作り上げ、
広く使える整理された状態にしました





































という、写真のような感じで、
実験室を広く効率的に使えるようにしました。
ポイントとしては、
装置を配置するのではなく、通路を作り上げること、ですね。


そこで、わかったこと2つ。


1.重量のある装置に6人は必要と思っていたところ、
  外国人が入ると3人でオーケー。

2.メタルラックを組み立てるのに、
  やけに外国人メンバーのテンションが高い!


という、遺伝子の違い(!?)を感じました。

まぁ、皆楽しそうなので良かったです。



追いコンで乾杯のあいさつをする萩原教授











そんな1週間も終わり、昨日は追いコン。
皆に卒業の色紙とプレゼントが渡され、夜も更けていきました。

卒業してもみんながんばるんだよ。

2016年2月24日水曜日

11th Reactive Metal Workshop への参加

2016年2月19日(金)~20日(土)に
アメリカボストンにあるMIT(マサチューセッツ工科大学)で開催された
11th Reactive Metal Workshop (RMW11) へ参加いたしました。
共著者からの口頭発表×1件、私からのポスター発表×2件、を行っております。


RMW11での講演風景














通常の学会では多くの参加を募るものですが、
RMWでは、より深い議論ができるよう、
少数での開催が行われるワークショップです。

ですので、このワークショップに参加できること自体が、
ある意味ではかなり名誉なことかと思います。

また、少数での開催であるため、
気心の知れたメンバーが参加し、
参加者間でのフレンドシップ、パートナーシップが強いといった
特徴のある会合だと思います。

昼食もランチボックスを囲んで、話をしながら














個人的に、今回結果として驚いたのは、
東大から来られていた事務方を除き、1枚も名刺を配ることがなかったこと!
すなわち、すでに仲の良いメンバーばかりであって、
配る必要が無かったのですね。


だいたいの場合、海外出張などは、
学会への参加を目的に行くことが多いのですが、
今回のワークショップでの打ち合わせをもとに、別のことを計画中です。
具体的には、今年中に、ウチの装置を改良すべく、
海外の研究室を訪れて、装置改良のための設計を行ってこようかと。
お互いの信頼関係のなせる業ですね。

これからも、グローバルな関係を構築して、
最先端の研究 を、この場でも発表できるようにしていきたいと思います。



ポスター発表での風景






日本からの参加者と、アメリカ側スタッフ(左から2番目と一番右)
お互いすでに顔なじみです

2016年1月25日月曜日

開発中のケイ素メッキ法

私の専門分野である
溶融塩化学や電気化学を用いると色々な金属のメッキができます。

また、ここ最近の新しい研究としては、
ケイ素(シリコン)を電気メッキする新しい手法を開発しています。


通常、電気めっきには水を溶媒に用いますけど、
我々が用いる溶融塩電解質は、水中ではメッキできない金属でも
物質の表面にメッキすることができます。
ケイ素もその1つですね。

まだあまり、ケイ素が電気メッキできること自体、知られていない面
ありますので、我々の研究から新しい用途が生まれるといいですね。
(できれば、この記事を検索して、世の中のヒントになれば。。。)
と思いつつ、研究を行ってます。


いやー、何かのいいものに使えたらいいな!



===============================

論文へのリンクはこちら。

(1)
論文1
 概要: 新しい電解液を使って、650℃でのケイ素メッキ法を開発

(2)
論文2
 概要: 厚さ50ミクロンの平滑ケイ素メッキ膜を得るための条件

2016年1月14日木曜日

初授業

今週の火曜日(12日)に、
リレー講義の1コマの授業を行いました。

一般教養の授業で「放射線概論」。
1回生向けの授業です。


学会発表や、教員向け講習は
慣れたものなのですが、学生向けの授業は初めてです。

大学1回生向けの一般教養の授業となると、
彼らは、年齢が自分の半分くらいなんですね。。。


大学教員は研究者であり教育者でもありますし、
これからの一歩と思い、正月をかけて
とても念入りに準備をして授業にのぞみました。

これからの長い教員人生、こういう生活が続いていくんですね。
少しずつ努力を続けていこうと思った新年でした。




一般教養の授業は吉田南キャンパスで

亜鉛還元による太陽電池級シリコンの高速連続製造法に関する研究

安田 幸司
(京都大学 環境安全保健機構 助教)