本財団の研究成果の一つであるのですが、
蒸気圧が高く、蒸発しやすいものの蒸発を抑える方法があります。
アイデアとしては、
小学校の教科書から取ってきました。
試験管に水を入れておくと、徐々に蒸発していってしまいます。
しかし、上の写真のように、
水の上に油の層を張っておくと、水は蒸発しないのです。
正確に言うと、
「水の溶解しない液相を上側に乗せる」と、
蒸気圧が1気圧を下回る温度では、ガスのバブルが発生することが
できず、蒸発することができないのです。
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我々の研究では、
「蒸気圧の高い金属を、
溶融塩という液体の底に沈めることで、
蒸発をほとんどさせずに取り扱うことができる」
ということを、研究に応用しています。
実際には、形態はわからないものの、
溶融塩に若干溶解しているようで、ごく少しずつ蒸発はしますけどね。
ほぼ無視できる量です。
こういう、ちょっとしたことから、
研究というのは進展したりするんですよね。
ある意味、醍醐味だと思います。