2013年12月13日金曜日

研究分野の紹介

やさしい科学技術セミナーも終わり、
ややホッとした感があります。

ただ、知り合いに聞かれた重要な質問に、
1つ答えておかねばと思います。
 「何で、このブログに、
  研究のことではなく、教育のことを多めに書いているのか?」
というものです。


回答は、

セミナーのスライドの1つ(左:M1前田、右:M1島尾)


こちらは左:M2板倉、右:M2近藤























やさしい科学技術セミナーの会場で、
連れて行ったTAの学生を写真つきで紹介するため、
というのが、大きな理由です。

セミナーでも、会場設営から子供たちのサイン攻めまで、
色々と彼らには対応に協力いただきました。
感謝したいと思います。


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さて、セミナーも終わりましたので、
これからのこの研究ブログは、
研究のことについて主に紹介させていただきたいと思います。

まず今日は、私の研究分野について、自己紹介をさせていただきたいと思います。


現在は、主なテーマとして、
太陽電池用高純度シリコンや、
磁石用希土類金属などの特殊金属に関して、
新しい製造法やリサイクル法を研究しています。

研究手法と化合物種類をまとめますと、以下のようになります。


研究グループのテーマとメンバー構成














すなわち、目的金属の酸化物、塩化物、フッ化物を、
電気化学や金属熱還元といった手法により、
金属へと還元するプロセスの研究を行っております。



電気化学は、当研究室が従来から得意としている学問分野であり、
一方、金属熱還元は、私がポスドク時代に勉強した手法を
ベースとして、当研究室では新しい試みとしてはじめております。

そして、本助成のテーマは、
表の右下にあたり、私自身で実験と研究を行っております。

装置の製作に苦労しているのは、
当研究室でまだ手法として確立していないテーマを、
私自らが立ち上げようとしているためです。
無事に実験手法ができあがったら、新しい学生のテーマとして
与えるようにしようかと思っております。



電気化学や熱力学を用いた特殊金属製錬に関する研究は、
今後とも行っていきたいと思います。

ちなみに、製錬でない新テーマも、
予算などを取らずに隠れて実験しながら、虎視眈々と準備中であります。
亜鉛還元による太陽電池級シリコンの高速連続製造法に関する研究

安田 幸司
(京都大学 環境安全保健機構 助教)