2013年5月10日金曜日

ゴールデンウィーク実験

ウチの研究室は、デスクが京大吉田キャンパス
主な実験室が京大宇治キャンパにあるという
変わった研究室です。

距離にして20km、キャンパス間バスに乗って50分かかります。
私鉄に乗っても移動できます。




そのため、特に修士1年生の学生にとっては、
午前中は吉田キャンパスで授業、
午後からは宇治キャンパスに移動して研究という日々になります。
慣れれば楽なのですが、意外につらいです。

なので、ウチの研究室では、
研究室へ来ないといけない時間(コアタイム)を作らずに、

成果が一番上がるよう、
 いつ実験をしていつ休むという、 
 1週間の予定は、自分でマネージメントする

というルールで動いています。
つまり、自由にしていいという意味では、
将来の研究者へ育てるべく、学生を大人扱いしています。

ただし、ゼミなど全員出席の行事もあります。


===============================


しかし、研究室に加入したばかりのメンバーは、
人に実験を教えてもらわないといけないので、
その人との予定を合わさないといけません。


新しく研究室に配属された修士1年生の島尾君
学部は同志社大学の卒業で、
4月から京都大学修士課程の学生になりました。

私から直接実験を指導しているのですが、
1回目の実験に何時間かかるかなと計算をしていたら、
電気炉の昇温を含めて、10時間。

うーん、けっこうかかるなぁ、
彼の授業時間を考えると、授業が1つも入っていない金曜日かな
と思っていたところ、
彼から
 「5月5日(日)に、実験指導していただいてもいいですか!」
と言われて、ちょっとビックリ!


ゴールデンウィークの真っただ中ですが、

・学生の能力の中で 一番育てたいけどなかなか育たないのがやる気

・教員として一番やってはいけないのが
 やる気のある学生のやる気を削ぐこと

・科学者を目指す者、
 やりたいことは基本的にまずトライするもの

ですので、喜んで快諾しました。


===============================


下は、そんなゴールデンウィーク
5月5日(日)の写真です。
(本人から掲載許可をもらいました)



高温で赤く光る電気炉を相手にがんばっています

亜鉛還元による太陽電池級シリコンの高速連続製造法に関する研究

安田 幸司
(京都大学 環境安全保健機構 助教)