韓国慶州で行われたアジア溶融塩会議へ参加し、
その後、韓国大田にある韓国地質資源研究院(KIGAM)の見学と
研究討議を行ってまいりました。
枠組みがアジアになってから第6回 |
安田から20分の口頭発表 |
以前には、日中溶融塩国際会議という
2か国間での枠組みで開催されてきた会議は、
2005年以降、アジアへとその枠を広げ、
2年~4年に一度、開催をされています。
そのため、今までは開催地は日中のどちらかだったのですが、
今回は、初の韓国開催でした。
国によって研究の狙いが異なり、
韓国の溶融塩分野では、原子力分野と
炭酸塩型燃料電池(MCFC)分野での研究が盛んでした。
なお、中国では、アルミ電解とレアアース電解がメインです。
世界遺産の仏国寺 |
学会では、その国や土地の文化を学ぶ交流として、
エクスカーションが開催されます。
今回は慶州市にある世界遺産
「仏国寺(ブルグッサ)」を中心に訪れる機会がありました。
韓国の三国時代(高句麗、百済、新羅)から
1000年近く続いた新羅~高麗の時代の首都である慶州には、
数多くの文化遺産が残されていました。
しかし、その多くが、
豊臣秀吉の朝鮮出兵時に破壊されていたということも知りました。
まだまだ文化についても勉強せねばならないと深く感じ、
同時に日本についても紹介できるようならねばならないとも
感じることの多い出張でした。
大田にある韓国地質資源研究院 |
さらに週明けの月曜日、
姜 正信 博士の案内のもと、
西に300キロほど移動した大田にある
韓国地質資源研究院(KIGAM)を訪問いたしました。
韓国における資源分野、製錬分野での研究状況の情報交換、
国内における研究者や学生の状況、
さらには製錬での研究で使用されている装置などを見学させていただきました。
こちらも、国によって国立研究所の立ち位置が異なるようで、
日本の研究所よりも、基本的に大型化した研究、
すなわち実用化ありきな状況を知ることができ、
大変勉強になりました。
慶州から多々ご案内をいただいた姜 博士には感謝いたします。