2015年6月25日木曜日

国際溶融塩学会

今月の10日から14日に中国の瀋陽で開催された、
第10回溶融塩化学技術に関する国際会議
(10th International Conference on Molten Salt Chemistry and Technology; MS10)
に参加してまいりました。

また、今回は
第5回アジア溶融塩化学技術合同会議
(5th Asian Conference on Molten Salt Chemistry and Technology; AMS5)
として同時に開催されております。


日本の溶融塩委員会委員長 鈴木先生も基調講演をされました














国際学会では多く発表しているものの、
個人的には、これが初の中国であり、
どのような国なのか、若干の不安とともに興味津々で参加させていただきました。

この分野の代表例として、
アルミニウムの電解製錬があります。
現在、中国がアルミニウムの世界生産の約半数を占めており、
ここ10年で世界シェアを5倍~10倍程度に増やしております。

会議自体は、中国国内からの参加者も多く、
だいたい7割程度は中国からの人でした。
日本ではすでにアルミニウムの電解製錬は行われておらず、
該当分野の中国での活発さを、多くの参加者と発表から伺い知ることができました。




また、今回の学会では、
昔、日本に来ておられた中国人研究者とも再開することができ、
非常に多くの歓待を受けました。
中国人のホスピタリティ精神には、感謝しています。

彼ら曰く、
「中国での溶融塩や電気化学の研究はまだ歴史が浅く、
 日本から多く学ぶべきことがある。」
と述べ、グローバルパートナーシップの大切さと、
日本にその中心を担ってほしいということでした。

今後とも色々な形で、
全世界との協力体制を築いていきたいと感じた
今回の学会出張でした。


一番右が、当研究室の元ポスドクGaoさん


真ん中が、私の東大時代に博士課程学生だったZhengさん








亜鉛還元による太陽電池級シリコンの高速連続製造法に関する研究

安田 幸司
(京都大学 環境安全保健機構 助教)